そろそろ就活シーズンですね。
私が就活したのは3年前。当時は自分の強みが何なのかさっぱりわからなくて(今でもよくわかっていませんが)、学生時代頑張ったことや今までの挫折エピソードが特になくて、「今(就活)が人生最大の挫折だ・・・。」なんて思っていました。笑
そんな私でも何とか世間でいう大企業に就職することができました。今は新卒2年目、この春からは3年目に突入しますが、「この会社に入って良かった!!」と胸を張って言えます。
ということで、今回は私がどんな就活生活を送っていたのか時系列で詳らかにお伝えしたいと思います。少しでも参考になれば幸いです。

大学3年の春から就活を意識し始める
まず簡単に私のプロフィールから。
中高は都内私立女子校に通い、演劇をやることに青春を捧げていた6年間。その後、早稲田大学でも演劇や映像について専攻し、暇さえあればずっと映画を観ていました。
サークルではバンドをやったりボランティアをやったり、バイトでは4年間ずっと個別指導塾で小学生~高校生まで幅広く教えていました。
2歳上の姉がいるので何となく「就活ってこんな感じか~。」というイメージはついていたものの、全然実感は湧かず、大学2年までは旅行に行きまくったり、長期休みは海外留学に行ったりと本当に自由に過ごしていました。
そして大学3年の春。姉に「そろそろ就活意識した方が良いよ。」と言われ、はっとしました。
「今のままでは何のスキルもアピールポイントもない!!」
中高時代は本当に演劇が大好きで、演技の勉強をしている瞬間が最高に幸せで「これを頑張った!」と胸を張って言えるものが明確にあったのですが、
大学時代は「人生の夏休み」という言葉通り、遊びほうけて自由に過ごしすぎてしまったので「これを頑張った!」と胸を張って言えるものがなかったんです。
「このままではまずい・・・。」と思い、始めたのが政治家の秘書でした。
正直、政治なんてよくわからなかったんですが、自分の知らない世界すぎて逆にすごく興味を持ったんです。いざ始めてみたらとっても面白かった。とりあえず3ヵ月間の契約だったにも関わらず、「契約後も来ていいよ。」と言われ、何だかんだ大学卒業まで2年間気付いたらやっていました。
学生時代なんかほとんど自分と同じくらいの年代の人たちとしか関わらないので視野も狭くなりがちでしたが、こうして少しずつ大人の世界と交わって視野が広がっていくことが楽しくて仕方なかったですね。
夏にはインターンに参加する
夏頃には業界を絞らず、とにかく色んな企業のインターンに応募しました。
元々、テレビ局や広告代理店、映画会社などに興味があったのですが、「インターンの段階から業界を絞ることは自分にキャップをはめることになるのではないか?」「こんなに色んな会社で色んな人に出会い、色んな仕事の話を聞けるのは今しかないのではないか?」と思ったからです。
あと、本番に向けてESや面接の場数をこなしたいと思ったのも理由の一つですね。
業界によって聞かれる質問パターンはある程度決まっているので、傾向を掴んだ上で対策ができました。
長期インターンは、夏に1社(広告)、秋に1社(新聞)行き、あとはちょくちょくワンデーインターンや説明会(人材派遣、金融、映画、放送、航空、生保、損保、旅行、メーカー)に参加しました。
ワンデーインターンや説明会はあまり意味ないという人も多いです。たしかに、そこから内定まで直結することは少ないですが、業界・会社研究はできるので個人的には参加して良かったなと思っています。
冬にはいよいよ就活解禁!
テレビ局や広告代理店などは冬頃から本番がスタートしていたので3月の就活解禁より前に緊張に慣れることができました。
しかもテレビ局などは面接回数がかなり多く、「これで自分の人生が決まる。」と思うとドキドキして眠れませんでした。
それに、周りのみんながどうだったかひたすら気になってしまうんです。
楽天が運営するサイト「みん就」に登録し、合否がすでに出ているのか、面接時の様子はどうだったのかなど冗談抜きで少なくとも10分に一度は更新マークを押して最新情報を見ていました。笑
ほぼ毎日面接、グループディスカッションといった日々。
疲れすぎていたのか、面接会場を間違えてそのままばっくれたり、乗る電車を間違えて遅刻したりなんていうハプニングもありました・・・。(当然落ちました。)
そして第一志望の会社の最終面接で落ちて低体温症になったことも。(お祈り通知を見て気分が悪くなり、帰宅して体温を測ったら34℃という衝撃・・・。)
でも、色んな業界で場数をこなしたおかげで徐々に面接やグループディスカッションの緊張にも慣れ、「こういうときはこうすればいいんだな。」という自分の強みの発揮の仕方も見えてきたら上手くいき始めました。
今の会社から内定を言い渡されたときの嬉しさは忘れられません。
最初の頃は自分を良く見せようとつくってしまうことも多く、今までやってきた成果や肩書きなどをアピールしていたのですが、人事はそんな学生を毎日大量に見ているわけなのでよっぽどすごい実績がない限り、全然差別化できず印象にも残らないんですね。
今の会社の面接では「あなたはどんな人間なのか。」ということをかなり深堀りされ、等身大の自分をさらけ出すことができたのが良かったのかもしれません。
志望動機とかも一切聞かれなかったです。幼少期から現在に至るまでどんな考えや意思を持ってどんな風に過ごしてきたのか、という自分の核となる部分を見られていたんだと思います。
個人的に志望動機を答えるのは一番苦手でした。正直、その会社で何をやりたいかなんて第一志望の会社ぐらいしかなかったし、その会社のビジョンに合わせて自分をつくってしまうことが偽っているようで嫌だったんです。
だからこそ、等身大の自分と向き合ってくれる会社に出会えて、しかもそこから内定をいただけたのはとても嬉しかったです。その会社に入社を決めた理由でもあります。
本気度の高い会社はとにかくOB訪問する
今の会社もそのうちの1社なのですが、本気度の高い会社にはとにかくOB訪問することをオススメします。
「どうやってOB訪問したらいいの?」という人もいるかと思いますが、まずは同じ大学やサークルの先輩から紹介してもらったり、姉の知り合いを紹介してもらったり、とにかく知っているところから人脈を広げていきました。
ただ、それにも限度があるので、OB訪問のマッチングアプリやサイトなどのサービスも最大限活用していました。
OB訪問サービス①「Matcher」
これは個人的にかなり使いやすかったですね。
OB訪問される側も忙しい仕事の合間を縫って会ってくれたりするのですが、それだと社会人の方の負担が大きいですよね。
このアプリは、学生と社会人のwin-winな関係を築けるというもの。
たとえば「就活相談に乗る代わりにコーヒー1杯奢ってください。」とか「就活相談に乗る代わりに会社のアンケートに答えてください。」など、会いたい社会人のお願いを叶えることで就活相談に乗ってもらえるんです。
OB訪問サービス②「ソーシャルランチ」
これは、トップ企業の社会人と簡単に繋がることができるサイトです。
登録社数は約3000社とかなり多く、幅広い業界の方々がいるのが特徴的。
当時、相談に乗ってもらった方とは今でも時々連絡を取り合うくらい良くしていただいています。
OB訪問での繋がりは今でも活きます。
OB訪問サービス③「ニクリーチ」
お腹を空かせた学生のためのスカウト型就活サイト。
ある程度、自分に興味を持ってくれた会社からスカウトが来て「一緒にお肉を食べませんか?」と誘いが来ます。
就活相談しながらお肉を食べれるという、何とも一石二鳥なサイトなんです。
インターンや説明会などでは表面的な話しか聞けないケースも多いですが、OB訪問だとリアルな実情がわかったり、自分と近い年次の先輩の就活体験も聞くことができるので、その会社での働き方や今後の就活の進め方を具体的にイメージすることができました。
こういったサービスなどを駆使したことで50人近い方とお会いすることができました。
中には私とOB訪問したということを会社の人事に伝えてくださる方もいたり、そのおかげか普通の人よりも少ない面接回数で突破することができた会社もありました。
OB訪問は自分をアピールできる場です。
会社勉強という目的もありますが、その会社の方と関わる以上、自分は常に評価されているという心持でいることは大切です。
その場を有意義にするためには事前準備は欠かせません。チャンスはできるだけ多い方が良いですね!
就活は自分を見つめ直すチャンス
就活時代、聞き飽きた言葉の一つが「自己分析」。
本当に嫌でしたね。今までちゃんと自分自身と向き合ってこなかったという事実に初めて直面しました。
自己分析をすればするほど、自分という人間が何なのかよくわからなくなってくるんですよね。
そんな路頭に迷っていた私が自己分析という名の迷路から抜け出すことができたのが「絶対内定」という一冊との出会いでした。
この本を使うことで、自分がどんな性格なのか、どんな生き方をしてきたのか手に取るほどによくわかりました。
客観的に自分を把握することで、自分がどんなことにモチベーションを感じるのか、どんな局面でより活かされるのかわかるようになります。
就活は自分を見つめ直すチャンスなんです。
当時はすごく大変で辛いこともたくさんありましたが、就活を経験して得たものも多かったです。
「何をしたらいいか良いかわからない!」「就活なんて面倒くさい!」と思う人も多いと思います。
でもこれは人生における試練の一つで、間違いなくあなた自身と向き合う良いきっかけになります。
今は辛くても、この就活を長い目で見たときに「良い機会だった!」と言えるように今から行動してみましょう!
